天才 石原慎太郎


天才 石原慎太郎

天才

田中角栄さんの関連の本が人気になっているみたいだ。田中角栄さんと言えば、金権政治、ロッキード事件というのが一般的なイメージだろう。

とはいえ、ロッキード事件は1976年。僕が5歳の時だ。だから言葉として、事件としては知っているけど、ロッキード事件に関して感想というのは特にない。僕にとってのイメージは、「まあ、このー」というモノマネや田中眞紀子さんのお父さん、豪腕政治家という感じかな。

僕は政治家は世襲であってはならないと思っているので、田中角栄さんのような小学校しか出ていない叩き上げの政治家が東大卒のエリート完了政治家を相手に活躍していく姿が描かれているのを見ると、何とも頼もしいという印象を受ける。当時、多くの日本人がそう思っていたのかもしれないし、実際、多くの実績を残しているので、口だけではないというところでも大きな評価を受けているのだろう。

もちろん、田中角栄さんの政治が残した負の遺産もあると思う。ただ、ここにきて田中角栄さんがらみの本が脚光を浴びているということは、世間はあんな型破りな政治家を求めているのかもね。

本として、一人称で進んでいく石原慎太郎さんの書き方は面白かったし、田中角栄さんの金権政治を真っ先に追求していた石原慎太郎さんがこの本を書いている点もとても興味深かった。

あとは父親である田中角栄さんに対する田中眞紀子さんの描かれ方が、政治家親子ではなく、どこにでもある親子の問題、父親と父親の潔癖性を求める娘との関係が結構多く、事実はわからないけど、へーという意外な感じがした。