ロードレイジ


東名高速での痛ましい事件を受けて、ロードレイジに対する社会的関心が高くなり、この1週間でバンキシャ、ニュース7、みんなのニュース、とくダネ!、バイキング、モーニングショーといった番組に出演し、主要紙、雑誌などからの取材も続いています。

ロードレイジはアメリカでは30年以上も前から社会問題になっています。アメリカの運輸局でも誰もがロードレイジの加害者にも被害者にもなりえると注意喚起をしています。そこで、加害者にならないためにも、下記の行動をとることを推奨しています。

* 目的地に余裕を持って到着すること
* 割り込まないこと
* 追い越し車線でゆっくり走らないこと
* あおらないこと
* 他の運転者を挑発しないこと
* 緊急時以外にクラクションを鳴らさないこと
* 危険運転者には抜いてもらうこと

また、加害者、被害者のどちらにもなりそうな時の対応として、とにかくその場から離れることが大切と説明しています。

カリフォルニア州運輸局WEBサイト

アメリカではアンガーマネジメントを習う時に最初に習う言葉として、”RUN!”が有名です。意味は”走れ!”ではなく、”逃げろ!”です。その場にいてトラブルに巻き込む、巻き込まれる前にその場から離れるということです。その場にいては怒りの温度が上がり続けてしまい、怒りに支配された行動をしてしまうからです。

日本人はなぜかその場から離れることを卑怯、あるいは良しとしない文化がありますが、その場から離れることは、アンガーマネジメントでは立派な退却戦略なのです。

アメリカでは危険運転はもとより、スピード違反者に対しても裁判所からアンガーマネジメント命令が出ることがあります。それくらいクルアの運転と怒りの感情は深く関係していると考えられています。

アンガーマネジメントができれば、ロードレイジのような問題は起こりません。

これまで日本ではロードレイジという言葉が認知されていなく、車の運転中に煽る、割り込む、幅寄せする、クラクションを鳴らすなどの行為が法律で罰せられるようなものであるという認識が極めて希薄だったのではないでしょうか。

また、そうした被害にあった時にわざわざ警察に通報するようなことでもないと思っている人も多かったのではないでしょう。

危険運転は犯罪になりえるし、他人や自分の命を危険にさらす重大な行為であるという認識を各自が持つことが本当に大切です。

社会的にこうした行為がダメなものであると広く知られるようになることで抑止効果は確実にあると思います。ロードレイジに関して、やってはいけないこと、撲滅しなければいけないことだということを社会に広く知らせていく必要があると強く感じています。

ロードレイジが起こる心理状態などについては、私が連載していた朝日新聞デジタル&Mの原稿を参考記事として紹介します。

参考記事(&M):車を運転中にイライラしやすいのはなぜ?