カエルの楽園


百田尚樹さんの最新作。ご本人をして最高傑作という帯もあり、前知識をまったくないままに読んだ。

百田さんは一時すごくはまって、永遠の0、BOX!、風の中のマリア、モンスター、影法師、海賊と呼ばれた男、夢を売る男は読んだ。個人的に一番好きなのは風の中のマリア。みつばちを擬人化したストーリーで、それがなんとも不思議な感じだった。

カエルの楽園もカエルが主人公だったので、そういう感じの話かと思ったら、これは全然違った。

舞台は明らかに日本で、憲法9条、安保法案、隣国との関係、デモ、自虐的歴史感等々、2015年に大きな話題となった政治を寓話を通じて語るもの。

簡単に思いつきそうな話だけど、こうやってエンターテイメントとして高く完成させるのはさすがに売れている作家さん。政治的な思想で、好き嫌いはあるのだろうけど、小説として僕は十分楽しめた。

寓話、風刺小説として現代を切り取りとるのはとても良いことで、政治に関心のない人にも読めるし、多くの人が読んで、今の日本を取り巻く環境を考えるきっかけになる作品になればいいと思った。

早く文庫化してもっと手に取りやすい形になれば、コンビニでも簡単に買えるような形にすれば、もっともっと多くの人に目に留まるから、そうなればいいのにね。