イライラしない人の習慣術:バイキングで必要なものだけ食べられる


今回も前回に引き続き、食べるということに関する習慣術です。

最近海外に出掛けて、ホテルで朝食を摂る機会が何度かありました。そこで周りの人たちを見渡していたら、あることに気づきました。それは、バイキングというさまざまな料理がたくさん並んでなんでも食べていいよという状況で人が取る行動というのは、その人の心身の状況を映し出してしまうのではないかということです。

結論から言うと、皿にめいっぱい食べきれないほどの量を盛り付けてしまう人はイライラしやすい人です。

たくさん取ってしまう人は、その状況で何が自分に必要なのか優先順位をつけるのが下手なのです。そういう人を見ていると、目に映るもの、どれこれもが美味しそうで欲しくなって片っ端から手を出して目の前に並べて一瞬満足するのですが、結局食べきれなくて残してしまうことも多いようです。

また並べた料理を無理やり食べると、朝からお腹いっぱいになり、一日の始まりをキツキツのお腹を抱えて過ごすことになり、後悔する人もいます。これは自分の食べられる量がわからない、自分自身を理解できていないということです。

僕は”足るを知る”という言葉が好きなのですが、心に余裕がある人は、“足るを知る”ということを理解しています。だからホテルのバイキングという非日常であっても、普段食べているものと変わりないものを選び、適切な量を食べて満足することができます。

かつて『清貧の思想』(中野孝次著)という本がベストセラーになり、「清貧」という言葉が流行したことがありました。ここでいう「清貧」は節約をしようとか、贅沢は敵だとかいうことではなく、お金やモノに振り回されずに、自分に必要な最小限のものだけを得て心豊かに暮らすという日本の伝統的なライフスタイルのひとつです。当時、バブルに疲れた人々に大きな共感を呼んだのもよくわかります。

選択肢がたくさんあることはよいことであり、豊かさの象徴のように思われがちですが、むしろ逆なのかもしれません。あれもこれも食べたいのに自分の胃のサイズは限られています。

バイキングで取りすぎない、バイキングであっても普段通りのものを食べるということは「選択しないことを選択すること」であるともいえます。

旅先で「朝ごはん、何を食べようかな?」と悩むことも楽しいことではありますが、ここは「選ばないを選択する」ということをしてみるというのも新たな自分を発見することにつながるかもしれませんよ。

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