イライラしない人の習慣術:ON/OFFを分けない


8月も半ばを過ぎて、夏休みを終えて通常業務に戻ったという人、これから休みを取るという人もいると思いますが、休みの間も過ごし方によっては仕事のとき以上にストレスを感じてしまうことがあります。

ワークライフバランスということで、昨今の働き方改革では長時間労働を改めるためにはONとOFFをしっかり区切ろうという動きがあります。これは社会として歓迎するものと思います。

しかし、制度としてはとても良いのですが、果たして簡単に人がON/OFFの切り替えができるのだろうかという疑問も残ります。

いくらON/OFFを区切ろうとしても僕たちの心も身体も元々ひとつです。職場から物理的に離れたとしても、今はスマホもあればタブレットもある時代、やろうと思えば仕事はどこででもできてしまいます。

僕は「切り替えなければいけない」という意識、OFFにならなければいけないという気持ちが強すぎて、気持ちが切り替えられないことにストレスを感じてしまうのであれば、それはもう本末転倒ととしか言いようがありません。そして、無理やり切り替えようとするから、仕事の始まりを過度に意識して、月曜日が憂鬱になるのです。

これは瞑想に対する誤解と似ていると思います。

瞑想というと「無になること」「何も考えないこと」と思われていることがありますが、これは正確ではありません。瞑想で目指しているのは、無になることではなく、次々に浮かんでくる思いを受け流すことにあります。浮かんでくることに対してあれこれ思いを巡らすのではなく、ただ見る、観察することなのです。

ON/OFFも同じ。仕事のことは考えないと頑なに「OFF」を目指すのではなく、休み中でも浮かんできた仕事の心配事やアイデアなどは「そうだな」とそのまま受け止めればいいのです。

OFFになること、仕事を切り離すことに意識を向けることは、すなわちONになること、仕事に意識を向けているという逆説が起こるのです。

イライラしない人は、公と私を無理に区切りません。平日だから、休日だからといって、自分の思考、感情は区別なく自由に行き来させているのです。

なかには週末会社を出た瞬間にすっかり仕事のことは忘れて、思いっきり気分転換リフレッシュができる人もいるかもしれません。一方で休み中でも頭の中は仕事でいっぱいの人もいます。そういう人は自分のことを「公私の区別ができないダメな人間なんだ」と焦りや劣等感を感じてしまいがちです。

でも本来、連続しているものを分断する方が難しいと思うのです。公も私もどちらも自分自身。「ON/OFFを切り替える」という概念は忘れて、平日であろうと、休日であろうと「いつもの自分」で過ごすことを受け入れられたら、余計な悩みは減るはずです。

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