イライラしない人の習慣術:自分の良い状態を再現する


たとえば、通勤電車の中で足を踏まれた。いつもなら仕方ないと気にも留めず受け流すことができるのに、なんだか今日は無性にカチンときた。誰にでもそんなイライラしやすい日というのはあります。そういうときはどこかに不調があることが多いのです。

「今日はちょっと変だな」と自分の不調に気付くことができたら、イライラしてしまう前にできることがあります。自分がよいときの状態を再現することで不調から抜け出すのです。

ここでポイントになるのがどのように“再現”するのかということ。

そんな感覚的なものを再現するのは難しいのではないかと思われがちですが、意識することはいくらでもできます。私たちには言語もあれば、数字もあるので、こうしたものを駆使して、なんとなくの感覚を言語化、数値化してみることもできます。

不調のときは、自分の心身の状況に注意を向け、悩みや不安といった心的要因、さらに天気や気温湿度といった外部からの影響を考慮する人も多いと思いますが、好調なときはそれらを意識することはあまりないのではないでしょうか? どのような状態が自分にとっての好調かということをしっかり意識することで再現は可能になるのです。

難しく考えなくてもOKです。たとえば「好調なときは何でも美味しく食べられる」など感じたままを思い出してみましょう。他にも「大きな声が出る」「朝スッキリ起きられる」「身体が軽く感じる」……などちょっとしたことでいいので思い出して言葉にしてみてください。言語化することで感覚がよみがえり再現が可能になります。

その上で好調な状態に戻すには、どのような方法が適しているのか具体的なメニューを用意しておくと安心です。

たとえば、すきなものを食べて満たされると気持ちが落ち着くという人は気分転換を兼ねて食事をしたり、おやつをつまんだりするのが再現方法です。

身体が軽く感じるときは好調だという人はストレッチを習慣にしてコンディションを保つようにする。朝スッキリ起きられるときは調子がいいという人は、朝の日光を浴びて起きられるよう遮光カーテンを取り替えてみるなど寝室環境を整える。このように調子の浮き沈みを環境から意識的にコントロールできるようになればムダにイライラすることを減らすことができます。

他にも眠いと感じたら昼寝をするなども簡単な不調脱出法です。眠いときに無理をして仕事をしてもイライラするだけでなく、仕事の効率も質もあがりません。イライラして誰かに八つ当たりをしてしまうこともあるかもしれません。そういうときに休むことを優先できるかどうか。そこが好調を再現するためのポイントといえるでしょう。

これまでイライラしない人の習慣術と題して、さまざまな観点から提案してきましたが、それでも僕らは感情のある人間ですから完璧にイライラしなくなるのは難しいものです。自分の忍耐力の限界に挑むより、自分を良い状態に保つ環境を整えることでイライラを遠ざけるほうが早道です。一度、好調なときの自分の状態をつぶさに観察してみてはいかがでしょうか?

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