旅では人生は変わらないけど、住む場所は人生を変える


以前、「動くことが好き」と書きましたが、僕は旅だけではなく引っ越しもよくします。先月もこの10年で10回目の引っ越しをしました。よく引っ越しをするので普段から荷物も本当に大切なものだけにするようにしておき、今回も段ボール6箱程度、引越し代金も5万円強であっという間に終わりました。

なぜ引っ越しが好きなのか。もちろん予算の問題もあるし、時間もかかることですから、いつでもできるわけではないのですが「住む場所」についてはできるだけ能動的に選択していきたいと思っています。それは、住む場所によって人生は変わると思うからです。

経営コンサルタントの大前研一氏は住む場所について次のように言っています。

人間が変わる方法は3つしかない。1つ目は時間配分を変えること。2つ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること

だから僕は多少無理してでも引っ越します。

賃貸と持ち家、どちらがいいかという議論には、正解がないと思います。昔から「一所懸命」とか「一国一城の主」などといって自分の家を持って一人前などといった風潮があります。すてきな家を建てることが人生の目標の人もいるでしょうし、また先祖代々の土地を守っていかなければならない人もいるでしょうから、みんなにおすすめではありませんが、僕はずっと「仮住まい」でいいかなと思っています。買うとなると巨額のローンやその土地のしがらみに束縛されると感じるからです。

どうしてもその場所に居なければならない、その場所から動けないとなると極端に選択肢が狭まってしまうと感じます。なにかしたいと思っても物理的にその場所から動けないから諦めるというのでは、自分の人生を生きているのではなく、その土地のために生きていることになりかねません。

またどうしてもその場所に居なければならないと思うと「そのコミュニティの中で生きていけなくなったらどうしよう」「その社会で生きづらくなったらどうしよう」という不安が頭をもたげて、やりたいことも言いたいことも言えずに閉塞感に満ちた居心地の悪い生活を続けなければなりません。そんなとき移動して「その場からいなくなれる」という選択肢があることはすごく大きいと思うのです。

また仮住まいのメリットには、災害に強いということも挙げられます。移動に慣れていると違う場所でイチから出直しのハードルもそれほど高く感じません。

旅行に行っても人生はさほど変わらないけれど、住む場所を変えると人生は変わります。

ときには思っていたのと違っていたなど引っ越しを失敗するかもしれません。でも「住めば都」とも言います。なにか面白い発見があるはず。

なにかに行き詰っていたり、なにか変化がほしいときには住む場所を変えるという方法があるということを覚えていて損はないと思います。